【大人の生きづらさ②】褒め言葉も斜めに捉えてしまう…人間関係をこじらせる心のメガネ

本当は周りと心地よく過ごしたいだけなのに、なぜか関係をギクシャクさせるような受け止め方をしてしまう
目の前にある事実や言葉を真っ直ぐに受け取れず、つい「斜め」に捉えてしまう瞬間
「どうして私はいつもこうなんだろう」と、自分にガッカリすることはありませんか?
友人からの一言や職場でのやりとり
- 久しぶりに会った友人からの「変わらないね」
同窓会や、何年ぶりかに友人とお茶をしたとき
「〇〇ちゃん、全然変わらないね! いつも若々しくて羨ましいな」
そう言われたとき、あなたの心はどう反応するでしょうか
「ありがとう!」と素直に喜べればラクなのに、
「どうせただのお世辞でしょ」
「裏では『あいつ、若作りに必死だな』って笑われてるかもしれない……」
なぜかそんな風に疑ってしまい、居心地が悪くなって、話を早々に切り上げてしまう
- 職場で新しいやり方を提案されたとき
これまで自分が長く守ってきた仕事の進め方に対して、
「効率化のために、こっちのやり方に変えませんか?」と提案されたり
「次のプロジェクトでは、後輩のサポートに回ってほしい」と言われたとき
相手はただ、全体の業務を良くしよう、あるいはあなたを信頼して任せようとしているだけかもしれないのに、
「今の私のやり方を否定された」
「もう私には価値がない、必要とされていないんだ……」
と、まるで自分の存在そのものを拒絶されたかのように、被害的に受け止めて心を閉ざしてしまう
本当は相手に悪気なんてないのに、わざわざ自分でトゲを作って、チクチクと傷ついてしまう
これも、私たちが無意識にやってしまう「心のクセ」が理由です
過去のルールブックという「曇ったメガネ」
なぜ、目の前にある言葉や変化を、そのまま受け入れることができないのでしょうか
それは、私たちの心が「過去の苦い経験」で作られた、曇ったメガネをかけて現実を見ているからです
たとえば、過去に一生懸命やったことを否定された経験や、年齢を重ねる中で「置いていかれるかもしれない」という焦りがあると、心の中に大きな傷が残ります
すると、心の中の小さな自分が「もう二度と傷つきたくない!」と、必死にあなたを守ろうと身構えるのです
その結果、相手がどんなに100%の純粋な気持ちで言葉をかけてくれても、
「私のときは、こんな風に優しくされなかった」
「あのときだって、最初はいい話だと思ったのに最後は裏切られた」
と、頭の中にある古いデータを引出して戦い始めてしまいます
過去の苦しみと比較して、「どうせ今回も同じになるはずだ」と決めつけてしまう
そうして、せっかく目の前にある「今、ここ」の優しさや事実が見えなくなってしまうのです
不安が「なくならない」本当の理由
いつもピリピリと警戒して、周りの言葉をひねくれて受け取ってしまう
その心の根っこにあるのは、やっぱり第1部でお話しした「なくならない不安」です
いつも心が不安で満たされていると、脳は「不安である状態が正しい(通常運転)」と勘違いしてしまいます
だから、周囲から「大丈夫だよ」「素敵だよ」という安心を向けられても、かえって落ち着かなくなってしますのです
「あれ?おかしいな。私は不安でいなきゃいけないのに、安心が来ちゃったぞ」
「よし、この安心は嘘だということにして、別の不安のタネを探そう!」
と、わざわざ間違って受け取ってしまいます
自分で自分を「一人ぼっち」にして、
「どうせ誰もわかってくれない」
「私には価値がないんだ」
と、わざわざ悲しい結論にたどり着くために、周りの言葉をはねのけてしまう
この、自分で作った苦しいループのなかにいると気づいたとき
私たちは、どうやってその「曇ったメガネ」を外せばいいのでしょうか
【今日の一歩】
周りの言葉を斜めに受け取ってしまうのは、あなたが悪いのではなく、あなたの心を守るための仕組みが頑張りすぎているからです
まずは「そっか、傷つきたくなかったんだね」と、自分の健気さを認めてあげませんか
最終回となる第3部では、このガチガチになった「曇ったメガネ」を外し、心をラクにする具体的な方法をお伝えします
どうぞ、自分を責めずに待っていてくださいね
心とコミュニケーション力を育てる
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